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今夜の番組チェック

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 無線通信は私も、徳山さんも上達した。私は、10年ぐらいの無線歴があって自信があったのだが、サポートとなるとまったく勝手が違う。
最初に何を通信するのか、徳山さんには何の情報が必要なのか、今はどのような状態なのか、など通常の無線通信とは違う。

 特に最後のレグ、グアムから日本までは、話す内容や手順を予めノートに書いておくようにした。当日の通信終了後、録音したテープを聞き直し通信中に聞き漏らした事、勘違いしたこと、音声から伝わってくる感情などを元に、明日話す内容の整理と、当日の朝にインターネットで調べた気象情報で、簡単な原稿を作るのだ。
通信内容を明確にして時間を短縮する。
通信の状態が良い時に必要なことを短時間で伝え、徳山さんに余裕があれば、色々な話をする。
最初からこのようにしておけば良かったと思うが、アマチュア無線でここまで通信できるとは思ってなかった。

 また、出港前に考えていたより安定した通信が出来たことで、気象関係は私の分担になった。
そして、これらの気象情報は、フィジーまでの全工程をNOAAやフィジー、オーストラリアのそれなりの機関からインターネットで多量に入手できた。これは非常に役に立ち有り難かった。
日本と日本周辺の天候を調べるには民間の有償サイトを利用するか、無料のインターネットサイトの少ない情報で判断するしか無かった。
日本の気象庁のホームページは組織図と台風進路図以外何も公表されていない。
無料のインターネットサイトの更新時間は朝9時過ぎ頃が多く、朝8時頃から天気図を参照するには前日のデータになってしまう。
そのため、アメリカ国防省の横須賀基地のホームページに掲載されている、日本の気象庁発表の天気図を参考にする時もあった。
それに、衛星写真は横須賀基地のホームページに掲載されている写真が大きくて見やすかった。
このような情報を無償で提供して頂いたNOAAやその他機関に大変感謝する。

 サポート中は毎朝8時頃からインターネットで気象を調べる。最初は熱帯低気圧情報、衛星写真、次に風力予報図、地上天気図の順で、衛星写真は1日に3、4回は見ている。
変わった雲があれば、1時間毎の写真を連続で見て、雲の動く方向や、拡大しているのか、縮小しているのかを判断する。
熱帯低気圧情報は図で表示される情報と、文書での警報を確認する。
天気図も必要なら高層天気図を確認する。30分から1時間程の作業でドンキホーテに連絡する気象をまとめる。
夕方からは、波の頭から次の頭までの時間、波高周期や海流図、水温分布なども見ていた。
今回の航海では幸いにも、ドンキホーテの航路や予定を変更するほどの気象の乱れは無く、台風に遭遇することも無かった。

 しかし、現実にはドンキホーテは50Knotを超える風に合う、その時の風力予報は25Knotだった。この風力、風向予報は当たらない時も多かったと思う。
この作業はどれ位役に立ったかは分からないが、太平洋の大きな天気図からの予報は限界があった。

 今のヨットでの長距離クルージングは冒険などではなく、旅行だと言う方もいる。
これだけ情報が手に入り、衛星通信が発達すると、荒天の予測も可能だろうし、衛星電話もできる。
しかし、ヨットは一旦出港すると途中の荒天など避けようが無い。
今までの経験を生かし、サバイバルを覚悟しないといけない。
徳山さんは今回のクルージングを、21世紀の初日の出を最初に見る『初日の出クルージング』と言った。
しかし、長い準備期間とそれなりの覚悟を決め航海に旅立った。
彼は、最初の通信から毎日を『おはようございます。』と始まり『さ・よ・う・な・ら』で締め括った。私は、このクルージングは決して旅行では無い、彼自身への挑戦だと思った。今回のサポートを通して学ぶべき事が多かった。そして、このクルージングに少しでも参加できたことは幸運だと思った。


 最後になりましたが、このサポートを支援して頂いた多くのヨット仲間や、オケラネットやシーガルネット、および、グアムの堰口さんや奄美の芝田さん、そのほか多くの方に言葉ではいい表せないほどお世話になり、数々の情報や助言、励ましを受けました。
本当にありがとうございました。
今後、長距離クルージングをされる方に少しでも参考なればと思いサポート側から見た、出港前から帰港までの経過をまとめました。質問や不明な点があればいつでもメールを受付けます。 
今後とも、皆様方のご健康と無事な航海、お祈り申し上げます。



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